HOME » Principle:審美歯科の原則
スマイルラインは自然で魅力的な口元を演出するのに最も重要な要素の一つである。上顎前歯の切縁を連ねたラインが、微笑時における下口唇のラインに平行であるのが良い。
ヒトを含めた動物の、美と調和の法則に”黄金分割”という考え方がある。これを上顎前歯的に当てはめると、歯冠幅径でいえば、側切歯を1.0とした場合、中切歯は約1.6、犬歯は約0.6となり、これらの比率で分割されるのが、もっとも審美的であると考えられている。
上顎前歯の2本が対照な形で、その高さに対して80%の幅がもっとも審美的であると考えられている。
上顎前歯は側部(真ん中の前歯の横にある歯)のカーブと調和しなければならない。
また、側部は犬歯の輪郭が見えなければならない。
上顎前歯とその側部については、徐々に歯の隙間の角度が大きく見えるのが審美的である。それによって、上品で美しいイメージを引き起こすことができる。
前歯のコンタクトポイント(隣り合った歯と歯が接触している点)の位置は、中切歯から犬歯へ向かうにつれて歯の先端側から歯ぐき側に向かうのが審美的。
歯の生え方が垂直で、かつ、近心部に向かって角度がある状態が理想的。
笑った時には、ほんの3mm程度の歯肉が見え、歯の中央部分の歯ぐきの頂点は、スマイルラインをたどるのが良い。
噛み合わせは左右のバランスがとれていること。
最終的に、美しい笑顔とは、患者様の肌の色と歯の色との調和が取れているということである。